36歳になり、立ち止まってこれからの人生について考えてみる。
すると、これから5年、10年先も同じ仕事をしているのだろうか、
ベルリンで今のような生活を送っているのだろうか、と不安になる。
作品は良くなっているし、新しいことにも取り組んでいるが、
いかんせん歩みがゆっくりなので(ストイックになり切れていない面も大いにある)、
精神も弛緩しがちになるのだ。
そうこうしている内に僕も歳をとっていくし、周りも同様に歳をとっていく。
これは単に孤独から来るものかも知れないが、徐々に家族への憧れも大きくなってきた。
だが、今の生活のままで一体どうやって家庭を持てるというのだ?
せめて自分の力で生活ができるようにならないと。
富や名声にそこまでの執着はないが、
一人間、画家のはしくれとして、最低限の収入と誇りくらいは手にしたいものだ。
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