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言葉に自分を乗せて

久しぶりに文章を書きたくなった。

書きたくなったというのは語弊がある、日記にもならない散文のようなものは前から書いていた。


ただ以前のように言葉をつらつらと公の場で書くことはほとんど無くなった。

ブログもあるが、そこで書こうとすると気持ちが込もらない。

最低限の報告に留めて、というかそれをすることすら意味を失いかけて、

結果、更新は年に数回となった。


facebookのようなSNSではもっと酷い。

そこには悪いことだけじゃないことも分かっているつもりだが、

表面的なコミュニケーションはやっていて心を疲弊させる。


繋がりたい、でもこんな繋がり方じゃないだろう、

僕が望んでいたものは。


高校、大学の時に散々感じさせられた気持ち。

僕は臆病なのかもしれない。

人前に出るのは決して苦手じゃない、


でも人から評価されることを期待する自分を見るのは嫌だ。

投稿して「いいね」をチェックしている自分も好きじゃない。

反応が無いと自信を失ってしまうようなひ弱な自分も嫌いだ。


それでも自分を世に投げかけたい自分がいる。

その為にこのDIGがある。

コメント欄が無く、相手の反応を気にする必要も無い僕のウェブサイトの奥座敷にこのDIGがある。


これは誰かに届けようと書く手紙ではない。

でも常に開かれた場所にあって、

この言葉の紐を手繰って来る誰かに幾ばくかの期待を持って。


見ての通り文体は滅茶苦茶で、矛盾があって支離滅裂に写るかもしれない。

でもこの生の言葉を整えようとすると僕のこの息遣いは無くなるし、

実際に何度も試みて実感していることだが校正していると熱が冷めてしまう。


ここで文章を書いていると心が熱くなるんだ。

恐らくこの書くという行為自体に意味があるのだろう。

僕にとって絵を描くことそれ自体に生きる糧を見出しているように。


そういう訳で、こんなことは誰に断る必要も無いのだけれど、

自分自身に筋を通しておきたかったので、

これからまた人知れず言葉という媒体に自分を乗せて自分を感じて行きたいと思う。



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