その時々で道を選ぶ。
自分の気に入った道、景色、匂いのする方へ。
その場所は最初から直ぐに見つかる訳ではない。
でも始めは面白くなくても、段々と見たことの無い景色が出てきて、
真直ぐの道の他にも無数の分岐点があることが分かってくる。
その中でピンと来た、体と心で反応した道を選ぶ。
しばらくすると古くて大きな風車小屋。
僕はドン・キホーテなのだろうか。
林の中に、誰もいない小さな小さな広場。
布を広げ、そこに寝転ぶ。
小さな虫が沢山寄ってくる。
鳥がチチチチと鳴いている。
いい場所を見つけた。
こうして散歩をしている。
こうして絵を描いている。
こうして人生を歩んでいる。